事例紹介

危機的状況下でのコミュニケーション

事件の概要

乗客乗員81名を乗せ、アレキサンドリアからカイロへ向かっていたエジプト航空181便は、午前8時30分頃、爆弾で武装していると思われる集団にハイジャックされました。同機はその後、キプロスのラルナカ空港に着陸します。

迅速な行動

FCMの緊急事態対応チームはは、お客様が搭乗していることを確認するため、手順に沿って世界中のFCMの関係者へと周知しました。FCMイギリスの報告によると、影響を受けた顧客はいないとのことでした。しかし、FCM UAE(アラブ首長国連邦)には影響を受けた乗客がいたのです。
以下は当時の内容であり、FCMはこの流れをグローバルスタンダードにしています。

  1. 危機の特定。
  2. 乗客名簿の記録を確認。
  3. フライトに搭乗していたお客様を特定。
  4. 現地のお客様企業に連絡し、状況を報告。当初はトラベルマネジャーが対応し、その後にゼネラルマネジャーが連絡。
  5. 乗客に電話を試みたが、電源が切られており不通。
  6. 航空会社に電話し、乗客名簿を確認。
  7. 搭乗客にSMSメッセージを送信
  8. 大半の乗客が解放された時点で、当該乗客が飛行機を降りていたことをメッセージで確認。
  9. 現地のお客様企業に連絡し、乗客の安否を報告。
  10. キプロスからの帰国を手配するため、乗客との連絡を継続。

 

FCMと出張リスクの管理

世界の「安全」な地域と「危険」な地域の間に、もはや明確な境界線はありません。雇用主はこれまで以上に注意義務に十分に取り組み、渡航者保護を最大化するためにどのような戦略を実行すればよいかを考える必要があります。効果的な旅行者追跡と必要時の旅行者支援を可能にするためには、すべての旅行を一つの情報源(TMC:旅行管理会社)を通じて予約することが不可欠です。問題が軽微なものであれ、大規模なものであれ、出張者の安全と生産性を念頭に置き、迅速かつ効率的に対処したいものです。

また、効果的な出張リスクの管理体制も実現する必要があります。FCMのチームは、iJet Internationalのリスクインテリジェンスとカスタムメイドのテクノロジーを融合させ、包括的で費用対効果の高い渡航リスク管理ソリューションを提供します。そして、テクノロジーによって状況を迅速に通知し、緊急事態の影響を受ける可能性のある旅行者を即座に特定することができます。しかし、違いを生み出すのは実際の人々の行動です。

主体性を発揮し、専門知識を活用し、不測の事態に積極的に対処できる人々。
緊急時に出張者に電話で対応し、情報を提供し、サポートし、冷静な指示を出せる人材。
FCMチームであれば、出張中の社員リスクをより効果的に管理することができます。