Flight Centre Travel Group 2023年度決算について

Flight Centre Travel Group 2023年度に大幅な黒字転換を記録

 

Flight Centre Travel Group (ASX:FLT)は23年度決算で大幅な増益を記録しました。

2023年6月30日までの12ヶ月間、多角経営のグローバル・トラベル・カンパニーであるフライト・センター・トラベル・グループ(ASX:FLT)は、3億160万豪ドルのEBITDAを達成し、22年度の1億8,310万豪ドルの赤字から約4億8,500万豪ドル増の黒字転換を果たしました。

この結果は、前年同期比265%の改善となり、FLTが上方修正したした23年度の利益目標範囲(2億9500万豪ドル~3億500万豪ドル)の中間点を上回りました。

税引前利益(PBT)ベースでは、1億600万豪ドルの黒字(22年度:3億6,100万豪ドルの赤字)、7,000万豪ドルの法定PBT(22年度:3億7,800万豪ドルの赤字)を達成しています。

FLTの法人旅行事業は引き続き好調で、業界全体の回復率を大きく上回り、23年度のTTV(総取引高)は過去最高を記録しました。

業績110億豪ドルは、前年比96%増(22年:56億豪ドル)であり、TTV記録(19年:89億豪ドル)を約25%上回った結果となります。

地域ごとでは欧州・中東・アフリカ(EMEA)が59%、アジアが24%、米州が15.6%、オーストラリア・ニュージーランド(ANZ)が10.5%とそれぞれ増加し、すべての地域でTTVの増加を達成しました。

アメリカ大陸はFLT最大の法人事業で、法人部門TTVの31%を占め、ANZ(30%)、EMEA(28%)、アジア(11%)をわずかに上回っています。

 

レポートはこちらから(英文)

Flight Centre Corporate グローバルCEO: Chris Galantyのコメント

「FCMとCorporate Travelerをフラッグシップとする当社の出張事業は引き続き好調で、全般的に改善は見られるもののコロナ前の水準までには回復していない市場において、23年度の総取引額(TTV)は過去最高を記録しました。

私たちは、大企業と中小企業の両セグメントにおいて、顧客維持と新規顧客の大量獲得に注力する一方、世界中に営業部隊を拡大し、世界中のお客様のために新しい革新的なプラットフォームと製品を導入することで、将来のために多大な投資を行ってきました。

また、大企業や中小企業の出張管理プログラムにとって、専属のトラベル・コンサルタントが引き続き重要な役割を果たすため、人材採用、研修、能力開発を優先し、お客様をサポートするための万全の体制を整えています。

私たちの "grow-to-win" 戦略は引き続き勢いがあり、投資によって大きな前進を遂げ、今年ニューヨークとロンドンの両方に新しい本社を開設できたことを誇りに思います。

この成長重視のアプローチにより、私たちは真の競争優位性を獲得し、業界をリードする当社の2ブランドが、より多くのビジネスを維持、獲得、実施することで市場シェアを拡大することができました。

法人旅行者向けの革新的な独自プラットフォームであるMelonは、英国と米国の両方で成功を収めており、FCMの顧客にはAIも大きな違いをもたらしています。また、TPConnectsを通じてNDCのコンテンツを顧客に提供する独自のアグリゲータを持つ、世界唯一のトラベル・マネジメント会社であることも誇りです。

Global Business Travel Association(GBTA)が最近発表した、2023年の出張指標予測(2023 Business Travel Index™ Outlook)では、世界全体での出張支出は2024年にコロナ前の支出レベルである1兆4,000億ドルを超えると予想されています。

経済が生き残り、回復し繁栄していくためには、大企業も中小企業もスタッフの確保、優秀な人材の採用、新規契約の獲得のために、会議・イベント・カンファレンスなどへの出張を続けなければなりません。これらは、企業の景気回復に一役買っている要因の一部です。」

FCM Asia マネージングディレクターBertrand Sailletのコメント

「FCMアジアは、中国が2023年1月まで閉鎖されたにもかかわらず、2019年のTTV記録を更新し、法人旅行で驚異的な業績を上げました。その結果、中国が開国した後の下半期は上半期を36%上回る好調な業績となっています。

アジア全域で重要な顧客を獲得したことに加え、既存顧客の継続率が98%を超えたことで、アジアでの市場シェアを拡大しました。

また、テクノロジーへの投資により、インドと中国独自のFCMプラットフォームを構築することができ、最高の顧客体験を提供しながら、市場の期待に応えるテクノロジーを提供できるようになりました。それゆえ、アジアを拠点とする企業を獲得し、FCMをこの地域で選ばれるTMCとして位置づけています。

支出マージンが前年比で大幅に減少したことで、当社は2023年度において非常に良い態勢を整え、お客様、サプライヤー、パートナーとのより緊密な関係を気付くことが出来ております。」

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